読書

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無人島で読むなら、どの1冊を選びますか。米国の図書館や大学はそんなアンケートが好きだ。「カラマーゾフの兄弟」や「失われた時を求めて」などが並ぶ。名作は名作でも、ふだんは先延ばしされがちな大著が目立つ。

如果在无人岛上阅读的话,你将选哪本书?美国图书馆和大学都喜欢做这种问卷调查。问卷上列有《卡拉马佐夫的兄弟》和《追忆逝水年华》等书名。名作倒都是名作,但比较引人注目多是平时拖到以后才会阅读的作品。

これがもし塀の中なら何を読むだろう。いつか取材に訪れた関東地方の刑務所で、受刑者たちが愛読するのは六法全書と国語辞典だと聞いたことがある。六法で刑の重さや釈放の時期に思いをはせ、空いた時間は辞書でまぎらわす。そんな心理らしい。

然而如果身处于监狱时将会读什么?笔者曾在采访过的关东的刑务所内听说服刑者爱读的是六法全书和国语辞典。读六法时能感受刑罚的沉重及期盼着释放日期,空闲时就翻翻辞典打发时间。大概是出于这种心理吧。

「今から思えば独房生活は読書と思索に最良の環境だった」。外務省元分析官の佐藤優氏は昨年出版した「国家の罠(わな)」(新潮社)でそう振り返った。勾留(こうりゅう)512日間に計220冊を読む。なかでも南北朝を描いた「太平記」やヘーゲルの「精神現象学」に読みふけったという。

“现在想起来,单身牢房是读书和思考的最佳环境。”外务省原分析官佐藤优先生去年出版的《国家的圈套》(新潮社)中回顾过去时如是说到。他在被拘留的512天内共读了220本书。据说在其中,他读描写南北朝的《太平记》及黑格尔的《精神现象学》时更是入了迷。

同じ東京拘置所で、ライブドアの堀江貴文前社長は、司馬遷の「史記」や山崎豊子著「白い巨塔」を読んでいるそうだ。太古の覇王や医学部教授の波乱の歳月を独房でたどりつつ、胸に去来するのはどんな思いか。

同一家东京拘留所中,Livedoor的前社长堀江贵文似乎在读司马迁的《史记》和山崎丰子著的《白色巨塔》。在单身牢房中追溯着太古霸王及医学教授的动乱岁月,心中会翻涌着怎样的感受呢?

そういえば政財界の黒幕として知られた児玉誉士夫氏も、府中刑務所や巣鴨プリズンで古今の名著に触れている。「同じ本でも違う気持ちで読める。一字一字ぴんぴんと頭の底にきざみ込まれて行く」と「獄中獄外」(広済堂)に記した。

说起来,政财界闻名的幕后黑手儿玉淮士夫在府中刑务所和巢鸭监狱中接触到不少古今名著。《狱里狱外》(广济堂)中写道:“即使是同一本书,也能用不同的心情去阅读。认真地把一个字一个字都篆刻在自己头脑里。”

人生の危機にひもとく名作はひときわ滋養が高いのだろう。投獄されて思索を深めた先人も少なくない。もちろん凡人が読むには、孤島や獄舎でなく、自宅や通勤電車内の方が望ましいけれど。

想必在人生的危难时期读的名作尤为有用罢。不少人入狱后都会深入思索一些事情。当然,一般人读书的话,还是不要在孤岛和监狱,而是在自己家中和上下班电车内阅读比较好。