小満

小満

きのうは、二十四節気のひとつ「小満(しょうまん)」だった。「草木が茂って天地に満ち始める」ころだ。季節を感じたくて、東京?新宿御苑を歩いた。

昨天是二十四节气中的“小满”。正是“草木繁盛渐满天下”之季。笔者欲要感受下季节,沿着东京。新宿御苑散了会步。

高さ15メートルを超すホオノキが、淡い黄白色の大輪の花を咲かせている。甘やかな香りにうっとりする。日本庭園の池では、シラサギが一羽、悠然とたたずんでいた。その横を、カルガモのつがいが通り過ぎていく。

高达15余米的日本厚朴上绽开了大朵大朵淡黄白色的花,馨香醉人。一只白鹭悠然伫立于日本庭园的小池中,一对黑鸭游过它身边。

吹き渡る風にそよぐ葉の緑は、深く濃くなったり、浅く淡くなったりする。いったい、目の前には何種類の緑色が広がっているのだろう。若草、萌黄(もえぎ)、松葉、青緑、常磐(ときわ)、若竹色……。心身ともに癒やされる。

随风摇曳的新叶,那泓绿色时而深重,时而浅淡。究竟有多少种绿色呈现于眼前呵,嫩草色、萌黄、松叶色、青绿、长青、新竹色……看到这,感觉身心都得以放松了。

100年前の5月に、新宿御苑はできた。かつては皇室専用のゴルフコースが設けられていた。管理事務所の前のヒマラヤスギの近くが1番ティーグラウンドだった。昭和天皇もよく通い、スコアは100を切る腕前だったという。

新宿御苑建立于100年前的5月。里边曾设计有皇室专用的高尔夫球球场。靠近管理事务所前雪松的那块地曾是第一发球台。据说昭和天皇经常来这,高尔夫球水平已达到100杆。

苑内の温室では、オジギソウが薄紫色の花をつけていた。花もかわいいが、やはり葉っぱが面白い。鳥の羽根のように開いた2~3センチの葉を指で突っつくと、すーっと閉じて下を向く。いかにも、しゅんとしたように見えるが、しばらくすると元に戻る。

苑内温室中,含羞草绽开了浅紫色的小花。花固然可爱,但叶片更为有趣。2~3厘米的叶儿像鸟翼般伸展开来,用手指一碰,便轻然向下合拢。看起来像是阴沉着脸一般,过了一会又会恢复原样。

その動きを見ながら、ふと小泉首相の発言を思い浮かべてしまった。先月、この御苑で「(桜は)ばっと散るからきれいなんです。私も引き際、散り際を大事にしたい」と述べた。この秋に首相を辞める思いを、桜になぞらえた。でも政治家は続けるのなら、いったん閉じて下を向いても、そのうちにまた開くオジギソウが似つかわしかったりして。

看到含羞草的羞态,笔者不由回想起小泉首相的发言。上个月,首相在新宿御苑中声称:“樱花之所以如此美丽,是因为它的骤然凋零。我也想在即将引退之际,好好把握这段时间。”他把欲在今年秋天辞退首相一职的意向比作樱花。但如果他还要持续政治家生涯的话,就更像含羞草点吧。一时向下含拢叶片,不久后又会再次绽开。